令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問37

【解説】

ア: 暗号化関数を線形近似する式を導き、その線形近似式から秘密情報の取得を試みる。
誤り。これは線形攻撃（Linear Cryptanalysis）と呼ばれる攻撃であり、サイドチャネル攻撃ではありません。

イ: 機器が発する電磁波を測定することによって秘密情報の取得を試みる。
正しい。サイドチャネル攻撃は、電磁波や消費電力、処理時間などの物理的情報を利用して秘密情報を盗み出す攻撃です。電磁波を測定する行為は典型的なサイドチャネル攻撃の例です。

ウ: 二つの平文の差とそれぞれの暗号文の差の関係から、秘密情報の取得を試みる。
誤り。これは差分攻撃（Differential Cryptanalysis）であり、サイドチャネル攻撃ではありません。

エ: 理論的にあり得る復号鍵の全てを機器に入力して秘密情報の取得を試みる。
誤り。これは総当たり攻撃（Brute Force Attack）であり、サイドチャネル攻撃ではありません。