【問題3】
AIにおけるディープラーニングに関する記述として,最も適切なものはどれか。
あるデータから結果を求める処理を,人間の脳神経回路のように多層の処理を重ねることによって,複雑な判断をできるようにする。
大量のデータからまだ知られていない新たな規則や仮説を発見するために,想定値から大きく外れている例外事項を取り除きながら分析を繰り返す手法である。
多様なデータや大量のデータに対して,三段論法,統計的手法やパターン認識手法を組み合わせることによって,高度なデータ分析を行う手法である。
知識がルールに従って表現されており,演繹手法を利用した推論によって有意な結論を導く手法である。
【解説】
ア: あるデータから結果を求める処理を,人間の脳神経回路のように多層の処理を重ねることによって,複雑な判断をできるようにする。
正しい。ディープラーニング(深層学習)は、人間の脳の神経回路を模した多層構造のニューラルネットワークにより、複雑なパターンを学習して判断を行う技術です。
イ: 大量のデータからまだ知られていない新たな規則や仮説を発見するために,想定値から大きく外れている例外事項を取り除きながら分析を繰り返す手法である。
誤り。これは主にデータマイニングや外れ値分析に関する説明であり、ディープラーニングの特徴とは異なります。
ウ: 多様なデータや大量のデータに対して,三段論法,統計的手法やパターン認識手法を組み合わせることによって,高度なデータ分析を行う手法である。
誤り。これは機械学習やデータ分析一般の説明であり、ディープラーニングの多層構造や深層学習の特性には触れていません。
エ: 知識がルールに従って表現されており,演繹手法を利用した推論によって有意な結論を導く手法である。
誤り。これはエキスパートシステムなどルールベースの手法に関する記述であり、ディープラーニングとは異なるアプローチです。
【答え】
ア: あるデータから結果を求める処理を,人間の脳神経回路のように多層の処理を重ねることによって,複雑な判断をできるようにする。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問3