令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問17

【解説】

デッドロックが発生するための条件として「資源の占有と待機」が挙げられます。複数のプロセスが同じ資源を互いに待ち合う状態になった場合、デッドロックが発生します。

プロセスAの資源占有順序

Aは 資源X → 資源Y → 資源Z の順に資源を要求します。

各プロセスの順序とAとの関係

• B: 資源X → 資源Y → 資源Z
  → AとBは同じ順序で資源を占有するため、Aが先にXを確保すればBは単に待つだけで、デッドロックにはなりません。
• C: 資源Y → 資源Z → 資源X
  → AがXを確保し、CがYを確保すると、AはYを、CはXを待つことになり、相互に待機してデッドロックが発生します。
• D: 資源Z → 資源Y → 資源X
  → DがZを確保し、AがXを確保すると、AはYを、DはXを待つことになり、この場合もデッドロックが発生します。

まとめ:
Aと同時にCまたはDを動かした場合、デッドロックが起こり得る。