令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問30 2025年7月31日
【問題30】
CSMA/CD方式のLANに接続されたノードの送信動作に関する記述として,適切なものはどれか。
ア
各ノードに論理的な順位付けを行い,送信権を順次受け渡し,これを受け取ったノードだけが送信を行う。
イ
各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ,使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。
ウ
各ノードを環状に接続して,送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ,これを受け取ったノードだけが送信を行う。
エ
タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。
【解説】
ア: 各ノードに論理的な順位付けを行い,送信権を順次受け渡し,これを受け取ったノードだけが送信を行う。
誤り 。これはトークンパッシング方式の説明であり、CSMA/CDとは異なります。
イ: 各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ,使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。
正しい 。CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)は、イーサネットで使われるアクセス制御方式で、送信前に媒体の空きを確認し、衝突が起きた場合は検出して送信を中断し、ランダムな待機ののちに再送信します。
ウ: 各ノードを環状に接続して,送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ,これを受け取ったノードだけが送信を行う。
誤り 。これはトークンリング方式に関する説明です。
エ: タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。
誤り 。これはTDMA(Time Division Multiple Access)方式の説明です。
【答え】
イ: 各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ,使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問30