【問題2】
AIにおける教師あり学習での交差検証に関する記述はどれか。
過学習を防ぐために,回帰モデルに複雑さを表すペナルティ項を加え,訓練データへ過剰に適合しないようにモデルを調整する。
学習の精度を高めるために,複数の異なるアルゴリズムのモデルで学習し,学習の結果は組み合わせて評価する。
学習モデルの汎化性能を高めるために,単一のモデルで関連する複数の課題を学習することによって,課題間に共通する要因を獲得する。
学習モデルの汎化性能を評価するために,データを複数のグループに分割し,一部を学習に残りを評価に使い,順にグループを入れ替えて学習と評価を繰り返す。
【解説】
ア: 過学習を防ぐために,回帰モデルに複雑さを表すペナルティ項を加え,訓練データへ過剰に適合しないようにモデルを調整する。
誤り。これは正則化の説明であり,交差検証とは異なります。
イ: 学習の精度を高めるために,複数の異なるアルゴリズムのモデルで学習し,学習の結果は組み合わせて評価する。
誤り。これはアンサンブル学習の説明であり,交差検証とは異なります。
ウ: 学習モデルの汎化性能を高めるために,単一のモデルで関連する複数の課題を学習することによって,課題間に共通する要因を獲得する。
誤り。これはマルチタスク学習の説明です。
エ: 学習モデルの汎化性能を評価するために,データを複数のグループに分割し,一部を学習に残りを評価に使い,順にグループを入れ替えて学習と評価を繰り返す。
正しい。これは交差検証(Cross Validation)の説明です。データを訓練用と検証用に分けてモデルの性能を評価し,過学習を防ぐために繰り返し学習と評価を行います。
【答え】
エ: 学習モデルの汎化性能を評価するために,データを複数のグループに分割し,一部を学習に残りを評価に使い,順にグループを入れ替えて学習と評価を繰り返す。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問2