令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問14

【解説】

稼働率の計算は以下のようになります。装置Xの稼働率を 0.9 と仮定して比較します。

【A】（並列2台接続）

並列接続では、どちらか一方でも稼働していればシステム全体が稼働します。

稼働率の公式は：
1 - (1 - R)²

R = 0.9 の場合：

1 – (1 – 0.9)² = 1 – (0.1)² = 1 – 0.01 = 0.99

【B】（直列1台と並列2台の組み合わせ）

Bの構成は、まず並列部分（A）で 0.99 の稼働率があり、それに対してさらに装置Xが1台直列に追加される構成です。

直列接続ではすべての装置が稼働している必要があるため、稼働率は掛け算になります。

0.9 × 0.99 = 0.891

【C】（直列2台＋並列2台の組み合わせ）

Cの構成は、まず装置X2台が直列接続され、その構成が並列2系統に分かれている形です。

まず直列部分の稼働率を計算します：

0.9 × 0.9 = 0.81

次にこの直列構成を並列2台で構成すると：

1 – (1 – 0.81)² = 1 – (0.19)² = 1 – 0.0361 = 0.9639

【稼働率の比較】

• A: 0.99
• C: 0.9639
• B: 0.891

したがって、稼働率の高い順に並べると：

A > C > B となります。