令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問56
【問題56】
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)によれば,継続的改善に関する記述として,適切なものはどれか。
改善活動では,品質と費用の両方について改善の目標を設定しなければならない。
改善活動は,提供するサービスを改善の対象にして,サービスマネジメントシステムを改善の対象にしない。
改善の機会に対して適用する評価基準には,改善とサービスマネジメントの目的との整合性が含まれなければならない。
実施された改善は,設定した目標に照らして測定するのではなく,改善前と比較した改善の効果を測定する。
【解説】
ア: 改善活動では,品質と費用の両方について改善の目標を設定しなければならない。
誤り。JIS Q 20000-1において,改善の目標は必ずしも「品質」と「費用」の両方に限定されるわけではありません。状況に応じた目標を設定します。
イ: 改善活動は,提供するサービスを改善の対象にして,サービスマネジメントシステムを改善の対象にしない。
誤り。JIS Q 20000-1では,提供するサービスのみならず,サービスマネジメントシステム(SMS)自体も改善対象になります。
ウ: 改善の機会に対して適用する評価基準には,改善とサービスマネジメントの目的との整合性が含まれなければならない。
正しい。JIS Q 20000-1では,改善の評価基準において,サービスマネジメントの目的との整合性が求められます。
エ: 実施された改善は,設定した目標に照らして測定するのではなく,改善前と比較した改善の効果を測定する。
誤り。改善活動の評価は,設定した目標との比較によって行うことが一般的です。
【答え】
ウ: 改善の機会に対して適用する評価基準には,改善とサービスマネジメントの目的との整合性が含まれなければならない。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問56