令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問35

【解説】

ア: 利用者がカード会社による本人認証に用いるパスワードを忘れた場合でも，安全にパスワードを再発行することができる。
誤り。パスワードの再発行に関する内容であり、3Dセキュア2.0の特徴であるリスクベース認証とは関係ありません。

イ: 利用者の過去の取引履歴や決済に用いているデバイスの情報から不正利用や高リスクと判断される場合に，カード会社が追加の本人認証を行う。
正しい。3Dセキュア2.0（EMV 3-Dセキュア）はリスクベース認証を導入しており、通常の取引では認証を省略し、高リスクと判断された場合のみ追加認証を要求する仕組みです。

ウ: 利用者の過去の取引履歴や決済に用いているデバイスの情報にかかわらず，カード会社がパスワードと生体認証を併用した本人認証を行う。
誤り。3Dセキュア2.0ではすべての取引で生体認証を必須とするわけではなく、状況に応じて認証レベルを変える設計です。

エ: 利用者の過去の取引履歴や決済に用いているデバイスの情報に加えて，操作しているのが人間であることを確認した上で，カード会社が追加の本人認証を行う。
誤り。人間かどうかを判定する機能（例：CAPTCHAなど）は、3Dセキュア2.0の主要な機能ではありません。